2013年09月25日

秋のダートGI戦線展望 -ハタノヴァンクールとホッコータルマエはダート界のトウショウボーイとテンポイントになり得るか-(1)

僕は阪神競馬場の所在地である宝塚市で生まれ育った。
家族は一切競馬をやらないのだが、「ダービースタリオン」などの影響で小学生の頃には既に競馬に興味を持っていた。
当時遊んでいた競馬ゲームのうちのひとつ、光栄の「ウイニングポスト」に宝塚菊夫と有馬桜子というキャラクターが登場するのだが、
それぞれテンポイントとトウショウボーイの熱烈なファンという設定で、毎回どちらの馬が強いのか口論になるというお約束のイベントがある。
テンポイントとトウショウボーイが現役の頃、僕は生まれていなかったので、当時その2頭の優駿についてはまったく知らなかったのだが、
とても強い馬が2頭居て、それぞれに強い思い入れのあるファンが熱く語らうというエピソードは、妙に記憶に残った。


それから十数年の時が経ち、僕も堂々と馬券が買える年齢になり、健全な(?)競馬ファンとして、毎週馬券を購入したり、競馬場へ行ったり、一口馬主を始めたりもした。
サラブレッドの競走寿命はとても短く、毎年新たなスターホースが現れては去って行く。
僕が大好きだったスマートファルコンというダート界のチャンピオンもその例に漏れず、2012年3月31日のドバイワールドカップを最後に、現役を退いた。


スマートファルコンと入れ違いで頭角を現してきたのが、ハタノヴァンクールという馬だ。
僕がこの馬の底知れぬ強さにはじめて気づいたのは、奇しくもスマートファルコンのラストランとなったドバイワールドカップの翌日、伏竜ステークス(3歳OP)だ。

三歳春のダート路線は番組が少なく、必然的にレベルが高くなりがちだ。
この時期に500万下を勝ち負けするような馬たちは、将来的には準オープンやオープンで活躍する器の馬が沢山居る。
なのでこの時期の三歳ダートOP競走というのは、その世代の層の厚さやレベルの高さを占ううえで注目度の高いレースなのである。
当時のハタノヴァンクールはとにかく発馬から二の足が遅く、道中モタモタしながら向こう正面で捲るという強引で不器用な競馬ぶりから、
素質は評価されつつも三歳OPでは厳しいだろうというのが世間の評価だった。(実際、ヴァンクールは三番人気でこのレースに臨んだ)
ところが、蓋を開けてみればその不器用な競馬で先行した人気の素質馬たちを捲り潰し、着差以上の内容での完勝劇をあっさりとやってのけたのである。

このレースを見た僕は、この馬はとんでもなく強いと思った。
スマートファルコンの次の王者はおそらくこの馬になるだろうという、予感じみたものを感じた。


ヴァンクール陣営は次走にその四週後の端午ステークス(3歳OP)を選択した。
ヴァンクールは前走でOP戦を勝ったので、他馬より斤量を1kg余分に背負った状態で出走する事になる。
だがそれでも前走の強烈な勝ちっぷりから、単勝2.0倍という圧倒的な支持を集めた。
このレースも3歳OP戦の例に漏れずメンバーレベルが非常に高く、今回人気を背負ってマークされる立場ながら勝つならば、僕が前走感じた予感は本物に変わるだろう。
まさに試金石といえる一戦、そう思ってワクワクしながらレースの行方を見守った。


案の定、ヴァンクールのゲートの出は良くなかった。後方集団からの競馬となり、向こう正面から鞍上の四位騎手の腕が動いて、ジリジリと位置取りを上げていく。
最後のコーナーを通過した時点で、ヴァンクールは前から4番手。この時点で先頭に立った2頭の馬の手応えがとても良く、直線に入った時点では、「あ、ダメかもしれない」と一瞬負けを覚悟した。

だが!
そこからが!!
強かった!!!

一完歩ごとにグイグイと差を詰めて、
先頭まで4馬身、
   3馬身、
  2馬身、
 1馬身…
ゴール!

測ったかのような差し切り勝ち!
「やった!」
自分の目に狂いはなかった、やっぱりこの世代のチャンピオンはこの馬だ、僕は確信した。

勝ちタイムは1.50.9で、02年のゴールドアリュールの1.50.6、05年のカネヒキリの1.50.8に匹敵する好タイム。
1〜5着のタイム差が0.4秒、5着と6着の差が1.2秒(7馬身差)。

上位入線馬のその後の戦績を見れば、このレースのレベルの高さは明らかだ。
【2着】グッドマイスター:鷹取特別(1000万下)勝ち (※その後調子を落として長期休養、復帰後は1000万下で2着)
【4着】イジゲン:武蔵野ステークス勝ち
【5着】アメリカンウィナー:準OP勝ち、平安ステークス4着

上位入線馬の中でも、逃げ先行馬には厳しい展開の中、タイム差無しの3着にしぶとく粘ったホッコータルマエのレース内容は非常に強かった。
ひょっとすると、この馬がハタノヴァンクールのライバルになるかもしれない… 僕はこの時、そう思った。

ちょっとした余談かつ自慢だが、そのホッコータルマエの次走では、きっちり1着固定で三連単を獲らせてもらった(笑)。

その2へつづく
posted by Lion at 20:57 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月05日

スマートファルコン引退


バイトを終えたあと、スマートファルコン引退の報をスマートフォンで目にした。
それについてTwitterで当り障りのないツイートをして、いつもの様に原付バイクに乗って帰路に就いた。
「スマートファルコン、本当に強かったなぁ…」。信号待ちをしながら、彼に関する思い出の糸を辿っていた。

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posted by Lion at 02:40 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月20日

で、ぶっちゃけどうやって予想してんの?(後編)

前回 は、僕が予想するのに普段使っている環境をお見せしました。
今回は、それらをどのように使って予想するのか、直近の重賞である北九州記念を例に説明しようと思います。

重賞レースを予想する場合、過去の傾向を調べるところからはじめます。
中央競馬は、毎年金杯から有馬記念までのサイクルを繰り返して成り立っています。
同じ施行条件で行われるレースには、毎年似た臨戦課程の馬が集まります。
似た経歴の馬が集まるという事は、おおむね同じ事を繰り返します。
そこには偏りが生まれ、有意なデータが生じます。

有意なデータがなぜ有意たるか、それを自分なりに考える所がデータ予想の一番大事なところです。
(ex:なぜ○○産駒の相性がいいのか、なぜ前走○○組がいいのか)

レース自身の持つ特徴とその理由が分かれば、その情報を軸に予想する事が出来ますし、応用が利きます。

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posted by Lion at 01:59 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする