持病や生来の障害もあり、思うように動かないこの身体やそれによる貧しさが恨めしい今日この頃。
正直なところ、ふとしたきっかけでいつ死んでもおかしくないと思えるほど生きるのが辛い。
死をリアルに意識させられると幼少の頃から現在に至るまでの様々な出来事を振り返ってしまうのは人の性なのだろうか。
中でもかなり古い思い出のひとつとして、子どもの頃親に連れられて阪神競馬場の公園で遊んでいた記憶が残っている。
自分の競馬好きの起源は間違いなく"そこ"で、競馬に関わる仕事で多少なりともお金を頂けるようになったきっかけの一つでもある。
偶然なことに、今週はその阪神競馬場で名物GI桜花賞が行われる。
このまま腐って死ぬのは癪だから、血統屋のはしくれとして遺作のつもりで桜花賞の予想でも遺してやろうとペンを取っている。
当たるか外れるかは分からないが、悔いのない予想ができればそれでいい。
少年が競馬場の噴水で泳いで遊んで怒られていたのは三冠馬ナリタブライアンがまだ現役で走っていた頃だから、おそらく95年頃だろう。
その頃の桜花賞は95年、96年と2年続けて人気薄の馬が制している。
95年ワンダーパフューム(7人気21.3倍)96年ファイトガリバー(10人気27.3倍)
この2頭には、
・人気薄の差し馬
・プリンスリーギフトの血を引いている
という共通点がある。
ほかの90年台の桜花賞は上位人気馬が順当に勝っており、現在の桜花賞とは外回り内回りの違いこそあれど穴馬探しのロジックとしては面白い。
◎アンコールプリュは母オイスターチケットが*テスコボーイ(父プリンスリーギフト)の4×3かつこれまで差し戦法で結果を出してきており、件のロジックに該当する。
種牡馬プリンスリーギフトはファロス=フェアウェイの3×3、ブランドフォードの4×3、ザテトラークの4×5とクロスのきつい種牡馬で、輸入当初は早熟の短距離血統として見られていたという。
プリンスリーギフトはゲインズボローの血の影響が強い肌馬と組み合わせると相性がよく、日本で4度リーディングサイアーを獲得した代表産駒の*テスコボーイもこのパターン。
◎は小柄だが、走りを見ると首を目一杯使って終いまで伸び続けるフォームに光るものを感じた。
前走フィリーズレビューでは前にいたリバティハイツを差し損ねた2着と惜敗したが、上がり3ハロン34秒7は出走メンバー中最速。
距離が伸びて外回りコースに替り、差し馬が台頭する展開ならばナスルーラ×ハイペリオンのナタ斬れ配合による一角崩しに期待できそうだ。
前哨戦のチューリップ賞組からは、2歳女王○ラッキーライラックを逆転できそうな馬は見当たらなかった。
▲プリモシーンは桜花賞向き配合のディープインパクト産駒で、△アーモンドアイは力のいる馬場ならばといったところ。
◎アンコールプリュ
○ラッキーライラック
▲プリモシーン
△アーモンドアイ